⑦学んでよかった

ある時、アロマテラピーの学びを実践する場が突然やってきました。 義父が胃がんになったのです。

義父は病院嫌いで、歯も疎らだったくらいでしたが、ある時具合が悪いとお医者へ。検査した方がいいからと近くの病院を紹介され検査入院。胃カメラがかなり辛かったようで、「今後検査も何もしないよ!」と!お医者様からは、「末期の胃がんです。余命2か月くらいでしょう。」と爆弾が落とされました。

義母は、「どうしよお父さんが死んじゃう!」と泣き声です。そういう時俄然ガッツが出るのがわたし。

「お母さん、まだ2か月あるよ!毎日出来ること探してやりましょう!」と毎日子供を引き連れて病院に通いました。

子煩悩で、孫をとても大切に可愛がってくださったので彼らが元気の素になるだろうと思ったのです。

小学生の娘には、事の大変さが分からなくて、「行きたくない!」と言ったり、行っても直ぐに屋上に遊びに行って彼女なりに楽しみを見つけていました。まだ小さかったから分からなくて当たり前ですね。

私は、足のオイルマッサージとセミナーで学んだクラニオセイクラルの3ポイントに手を当てる方法を毎日やらせてもらいました。人に体を触らせるのは好きではない義父でしたが、この時は不思議とやらせてくれました。今思えば、体が相当きつかったのでしょう。通ううちにある時足がパンパンに浮腫んでびっくりするほど大きくなりました。それでも変わらずやれることをしていたら、すーっと浮腫みが抜ける日もありました。

間違いなく病気は進んであちらに向かっていました。

そして、お医者様が仰ったようにぴったり2か月後旅立って逝かれました。享年72歳でした。早すぎましたね。孫たちの成長をもっと見てほしかった。それにしても、あっぱれな逝き方をされた義父が 病気と分かっって旅立つその時までの様子を見せてもらえたことはありがたかったですし、至らなかった嫁の精一杯の恩返しの感謝の気持ちこういう形でさせてもらえたことが本当にありがたく感謝の気持ちで一杯でした。 お義父さんありがとうございました。

 

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