⑱インド紀行Ⅲ

インドでのご縁は、まだありました。

インドと言えば紅茶!

お土産に紅茶を買いたいとニールさんに相談すると、いいお店があるよとMittalに連れて行ってくれました。

ここは、日本企業の駐在員の方々のお墨付きのお店のようで、小さな店内には数人の日本人をみることが出来ました。

ニールさんは、日本人を見つけると積極的に「どこの会社?だれだれ知ってる?」と声をかけて交流していました。

自分が派遣している人の名前が出たりすると嬉しそうでした。ニールさん、凄いなー。その積極性を私も見習わなくては!

私はと言えば、自分から声をかけることも、あちらから声をかけられることもなかったです。

そんな私を見かねて、ニールさんが紹介してくれました。

正直、あの場所で数人の日本人に会えた時は、相当ほっとしていたんです。きっとかなり緊張して気を張っていたんでしょうね。インドですから。

 

帰りの機内で、その時の方に偶然出合った時は感動しました。

たった一度しかお会いしていないのに、まるで級友にあったような感じでした。

 

その翌年2回インドを訪れましたが、その度にその方にお世話になり、まるで親戚のように親切にしてくださいました。

毎回守られて、危険がある中でも安全な旅が出来たことを心から感謝しました。

 

インド駐在員秘話をたくさん聞けたことも楽しかったです。

駐在員の方の生活は、危険や不自由もたくさんおありでしたが、一言でいうと「優雅」に見えました。

お部屋は広く、メイドさん専用のお部屋もあります。

そちらのメイドさんは、天ぷらがあげられることが自慢でキャリアのようでした。先輩メイドさんから仕込まれていたんですね。

帰国して、そんな楽しかった旅の話をお客様にも聞いていただきましたが、 「玉井さん。訪ねて行ったお家が悪い人だったらどうするんですか!?もー、何点も注意点がありますから、次回から気を付けてくださいよ!生きて帰ってこれたのは奇跡ですから。」と苦言を呈して下さりあり、ありがたいことと感謝し反省もしました。

忘れられない思い出です。

 

 もう一つ。

いつもヘナ染めをしているので、是非とも本場の美容院でもやりたいと思い、ニールさんに相談すると、「近くにいくつかあるけど、金額の安い店、普通の店、高級な店、全部見て決めましょう。」とのことで、早速廻りました。

安いお店は、ご自宅?かなー?店内は暗く、人の出入りもあり、不安になりやめました。

普通の店は、店内は決して広いとは言えませんが、ケララ出身のセラピストがアビヤンガもしてくれるようです。

せっかくなので、マッサージとヘナをセットでしたいと思いました。

高級な店は、遠かったことと、香料がとてもきつくて、料金云々でなくてそれだけで気分悪くなりました。

結局、普通のお店で受けることに決定。

ニールさんは、夕方の予約を入れてくれて、「ここならば歩いて来れるから一人で行ってね!」と。

 

 

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