⑥LUNAに決定

勉強を終えて達成感はありましたが、スタートラインにたったということに過ぎず、はてこれからこれをどう進めていけばよいのやら悩みました。

狭い家の中にどうやってサロンスペースを作ったらよいのやら?

二階の子供部屋を移動させてもらい、壁紙を友人の知り合いの業者さんに張り替えてもらい、カーテンは大好きな日暮里の生地屋さんで生地を仕入れてきて縫いました。

何せ予算がないので試行錯誤するしかなかったのです。

どうにも動かすことのできない重い婚礼ダンスはカーテンで目隠しして。そうして出来上がったのがささやかなサロンLUNAです。

LUNAという屋号を決めるまでも悩み苦しみました。

さて、どんな名前がよいのやら? 私がやりたいことはどんなことなのか? 悩んでも悩んでもなかなか答えは出てきません。

当時井の頭公園の中ではフリーマーケットが毎日自由に行われており、公園を抜けて吉祥寺に行く時、どんな作品とであえるか楽しみでした。 たまたま月の壁掛けを見つけて(お隣の写真がそれです)、あ!月!いいな~! 当時セーラームーンが流行っており、我が家でも「ごめんね素直じゃなくって~」という歌のフレーズや「月に替わってお仕置きよ!」という文句がよく聞こえてきておりました。そしてそれに登場してくるかわいい戦士たちの名は、全て宇宙の惑星にちなんだものでした。主人公の飼っていた猫ちゃんの名前がルナだったんですね。

私は、

女性のお役に立ちたい。

月は女性の象徴、女性の月の物も大体28前後の周期、細胞のターンオーバーも28周期、月の満ち欠けも28日周期。女性は、月に支配されていることを実感。

そして、満月をイメージしたときに浮かんだのは遠い昔のお話。

母と妹の三人で火の用心に出かけたとき、きれいな大きな満月の晩でした。(飛騨弁になります)

「大きいお月さんやなー」と話しながら歩いていたら母が

「あそこの電信柱まで一生懸命走ってみないよ!」というので、妹と競争しながら真剣に走りました。すると母が

「上見てみ~!お月さんは同じとこにおるやろ!お月さんは、あんたたちにどこまでもついてきてくれとるんやよ~!」

この言葉!子供のころは素直に「そうなんやなー」としか思わなかったのですが、その時は、月は私たちを守っていてくれるんだと思えました。 そして、これにしようと決め、lunaの響きが好きだったのでLUNAに決定しました。

そして、スクールの同期に人生初の名刺を作ってもらいました。 なんだか、私が私でなくなるような、自分を立ち上げたよなそんな気がして背筋が伸びるような思いになったことが忘れられません。

エステの体験に一緒に行った友人は、同じころ気功を習っていました。 たまたま、スクールで隣の席に座っていた仲間が帰りがけに小さな紙きれをくれ「玉井さん、疲れているように思うから、ここにいってみたら?」と。それは、目白にある気功教室でした。 友人夫婦、私、その後たくさんの方に広がっていくくらい心地よい不思議な気功の施術の魅力は素晴らしかったです。 彼女も学びを修了後自宅サロンを立ち上げました。二人とも、名刺を持って新たな世界に飛び出したのです。

 

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